韓国旅行記 <釜山、慶州、儒城編>

             H13・4・9〜12

今回の旅行は海外旅行の四回目となる。

海外旅行も大分なれてきた観がある。今回も名古屋空港からの発着となるが、やはり浜松からは名古屋が便利である。スムースに行けば1時間30分で行けるし、駐車場も土、日を避ければ空港の駐車場が利用でき、近くの民間駐車場よりも安いこともわかった。1日、2100円である。

今回は、岡崎ICまでを一般道の国Tで行き、名古屋ICを通り越し春日井ICまで行って、北側から廻り込むような行きかたをとった。

くるまで走る時間と、有料道の料金から選んだのである。今までは名古屋ICから名古屋高速を利用し、楠ICで降りて名古屋空港へ、という道順をとることが多かった。これだと浜松ICから、名古屋ICまで2350円、名古屋高速は500円、合計2850円である。一方、浜松ICから、春日井ICまでは2650円である、ようするに後者のほうが200円安く空港まで行けることがわかったし、時間もほとんど変わりなしである。これからも、このルートを利用しようとおもっている。

ちなみに、今回のように岡崎まで国Tを利用すれば、岡崎IC、春日井IC間は1300円で高速料金が1350円節約できた。時間があるときには、こんなルートもよいとおもっている。

 

今回の旅行は添乗員がいない、だから名古屋空港から韓国の釜山(プサン)空港までは各人が飛行機に乗り、向かうことになっている。釜山空港には現地のガイドさんが迎えに出ているとのことなので、なんら問題がないということであった。また、我々も四度目ということもあり、出国手続きなどもわかっていたので問題なく釜山空港まで行くことができた。

名古屋空港では、出国手続き用の用紙を数枚いただいてきて、次回の旅行の時には事前に記入しておき、空港でまごつかないようにしている。無論今回も事前に家で出国手続き用紙に記入済みで、用意万端で出かけた。

 

韓国の入国手続き用紙は飛行機の中で、客室乗務員から配られる、これに記入して客室乗務員の日本語のわかる人に内容の確認をしてもらう。これらのことは今までの三回の旅行で覚えたことである、旅行会社に頼めば4000円かかるのであり、それではこのような手続きを覚えることもなく、海外旅行の楽しみを自分から拒否しているように感じて、自分で手続きをするようにしている。

こんなことで、韓国の釜山には1時間30分の飛行である。国内の北海道や沖縄よりも近いのである。そして、金銭的にも国内旅行よりも安価に行ける。これはどういうことであろうか?と不思議におもう。多分物価の違いだろうとおもう、ホテル代も違うのだろう。また、旅行会社が年間契約などして、コストダウンに努めているのであろう。

今回のツアーは三泊四日で、一人55000円である。ある方が言っていた、このような旅行を個人で計画したら、どんなに頑張ってもこの値段の倍以上はかかってしまうと。本当にそうだろうとおもえる、ツアーの旅行は色々制約があるけれども、値段が手頃なのである。

 

こうして釜山の空港に降り立った。現地のガイドさんはすぐにわかった。今回のツアーは総勢8名ということだった。全員同じくらいの夫婦連れであった。

名古屋発が、13時50分で釜山着が15時20分であった。

総勢8名だから、これからの観光はマイクロバスだという。早速バスに乗り、釜山の街中を走り、小高い丘の上にある「龍頭山公園」というところに案内される。この公園には展望塔が建っていて、エレベーターで登れるようになっている。塔の高さは約120mほどだという。展望台からの見晴らしは素晴らしかった、釜山港も眼下に見渡せた。案内は勿論ガイドさんである、ガイドさんは、キム・ヨムスクさんといって、背が高く日本語がとても上手だった、日本縦断の旅行もしたことがあるという。運転手は若い男性だった。

 

公園を後にして、夕食に向かう。ホテルではなく韓国風のレストランでとることになっているらしい。ホテルは値段が高いのだろうか、などと勘ぐってしまう。

「海鮮鍋」ということだが、ホタテやえび、小さなカニが入った日本でいう寄せ鍋みたいなものだが、そこは韓国である汁は少し唐辛子で赤かった、それでも赤さのわりには辛さはそんなにでもなかったが。

酒は、どうせ韓国にきたのだからと、韓国焼酎を飲んでみた。それが、癖がなく飲み良いのである。匂いもなく、アルコール度も25度とほどほどでつい飲みすぎてしまった。300mlのビンに入っていて日本円にして300円しないのである。ビールも韓国産のものを飲んだが、そんなに違和感はなかった。日本産のビールもあったが、1.5倍ほど割高だった。なにも韓国に来て日本のビールを飲むこともないとおもい、韓国ビールを味わった。

 

ホテルに入ってシャワーを浴びると、急に酔いがまわってきた。19時から韓国舞踊ショウに行くことになっていたが、あまり気が進まなくなっていた。丁度そこに電話がかかってきて、一緒に舞踊ショウを観に行くといっていた夫婦からキャンセルする旨の連絡が入ってきた、我々もこれ幸いとキャンセルすることにした。ガイドさんには申し訳なかったが、仕方がない。一人7000円であり決して安いショウではなかった、またこれらの紹介によりガイドさんの懐をいくらか潤したりするのであろうが。

 

ホテルは結構よかった、ダブルベットとシングルベットがあり、部屋も比較的広く日本では上級なホテルの部類といえそうである。

次の日の朝食は、バイキングではなくちゃんと一人づつ洋食を運んでくれた。

こういったツアーの朝食は決まってバイキングであったが、ちょっと意外な感じがした、でも、ちょっと高級な印象を受けよかったとおもえた。

 

朝食後は昨日のマイクロバスで慶州(キョンジュ)に向かう。四日間このバスにはお世話にならなければならない、勿論運転手もだが。

釜山の街は、東西に細長くなっているという。それでか、なかなかバスは釜山の街を抜けない。有料道路に入ってようやく釜山を抜けたようだ、それにしても日本でいうマンションが多い。それも高層なのである、地震が少ないのだそうである。30階ぐらいのマンションがいたるところで目に付く。

韓国の地形は火山帯から外れていて、しかも岩盤が古く堅いのだそうである。

だから、あのような建物で大丈夫ということなのであるが、本当に大丈夫なのであろうかと、あらぬ心配をしたりしてしまう。

そのマンションで気が付いたことがあった。日本ではベランダがあって、洗濯物が干せるようになって手すりなどがついているが、韓国のマンションはそのベランダにあたる部分がガラス戸で覆われている。

洗濯物はそのガラス戸の中に干すのである、ベランダがサンルームのようになっているのである。これはよいとおもえた、風雨に見舞われても心配ないし、洗濯物も直接は人目につきにくいのである。どこのマンションもそのような構造になっていた。ガイドさんに質問してみたが、これは韓国では当たり前の建て方だと言っていた。

 

バスはいよいよ慶州の街に入ってきた、新羅の王都として栄えた町だそうだが、まず、びっくりしたのが桜並木である。

街の何処を走っても桜、さくらである。日本以外でもこんなにも桜に執着して、桜を植えているところがあるのだと、美しさにみとれていた。日本にもこれだけの桜並木をもった市や町はないようにおもわれる。まだ、樹はそれほど古い樹はなくどちらかというと若い樹であるが、それは見事であった。

 

慶州の街はずれから、「石窟庵」があるところは標高300mほどの小高い山になっている。そこをバスで登るのであるが、曲がりくねった道路の両側にはここにも桜とレンギョウの真黄色な色が鮮やかで、すばらしいコントラストをみせてくれた。

山を降りて、山の下のほうにある「佛国寺」を見学した。山の地形を巧みに利用した広々とした寺院であった。特に石橋の架かる紫霞門は見事の一語に尽きる。ここでも見事な桜が観られた。

その後、「国立慶州博物館」を見学する。ここには、聖徳大王神鐘、別名「エミレーの鐘」という日本の寺によくある釣鐘と同じような立派な鋳造製の釣鐘が印象的であった。エミレーとは、お母さんという意味なのだそうである、この釣鐘の音色が「お母さん」、エミレーというように響くのだそうである。

 

慶州を出て、バスは片側三車線ある高速道路を「儒城温泉」(ユーソン)に向かう。きょうの宿泊地である、韓国は火山帯がないので温泉はないそうであるが、ここ儒城は地下深くから汲み上げているめずらしい温泉だという。バスで3時間あまり走ったであろうか、ようやく儒城温泉ホテルに到着した。やはり日本でいう温泉地とは大分趣きが違った、温泉といってもホテルにある銭湯のようなものである。ホテルに宿泊する客は、部屋番号を記入して無料ではいれるが、一般客も300円程度(約3000ウオン)で入れるのである。浴槽は幾つかあった、ジャグジーもあり清潔感もあった、日本のスーパー銭湯といったところだろうか。

ホテルの部屋は、釜山とかわらず結構広々していて満足のいくものであった。

温泉プールもあったが、まさか泳げるとはおもっていなかったので、水着を持参していなかったので泳ぐことは見合わせた。

 

  扶余・公州・ソウル編に続く

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