オーストラリア旅行記 <ブリスベン、ゴールドコースト編> 

 H13・1・28〜29

 

名古屋空港を飛び立って6時間30分、ケアンズの空港に降り立った。

ここで2時間の待ち合わせで目的地のブリスベンに向かう。

ケアンズは空港から出るわけにはいかないが、空港内で時間を費やした。飛行機から出ると、むっとした熱気を感じた、日本の夏と同じような蒸し暑さだった。オーストラリアは暑くても、湿度の低いカラッとした暑さだと聞いていたから意外な感じがした。オーストラリアといえども場所によって気候が違うのだろうと思っていた。

もっと南部のシドニーはどうなのだろうか。オーストラリアは南半球だから、今が真夏で地理的にも北半球とまったく反対で南に行くほど、気温が低くなる。

太陽も北にあり、北側から陽がさす、なにか面食らう。

 

それにしても、太った人が多い。男女に関係なく、中年の人たちの半数は相撲取りのような体格をしている。空港で時間待ちをしていて感じたのである。

子供は色白でかわいらしい、中年になると太ることもさることながら、シミのようなものが多くなりあまり美しい肌とは言い難い人が多いようだ。

飛行機には飛び乗ったので、このツアーの参加人員や構成がわからなかったが、添乗員さんの説明で34名ということがわかった。メンバーの構成は、やはり中高年の夫婦ずれが多い、女性だけの四人のグループ、三人のグループが二組、残りは夫婦ずれである。

そんな観察をしていると待ち時間はあっという間にすぎてしまった。

そして約1時間30分の飛行で、ブリスベンに到着した。早速、バスで市内観光だ、ガイドさんは中年の女性で、リサさんといった。市庁舎などをバスの中からみながら、ブリスベンの街が一望できるという、マウント・クーサ展望台に登った。それこそブリスベンが一望できた、街中をくねくねと流れるブリスベン川が陽のひかりを浴びてまぶしい。別名、この川をスネークリバーと呼ぶらしい、その名の通りだとおもった。それにしても暑くてたまらない、32℃だというがそれ以上に感じる。

 

市内観光が終わると、ゴールドコーストに向かう。そして、カランビン自然動物公園へ。ここでは、待望のコアラにあえるという、また14A$を支払えばコアラを抱っこして記念写真が撮れるという。14A$というと約1000円である。この写真撮影用のコアラはよく馴らされているようで、誰が抱っこしてもおとなしく、写真を撮るときにはちゃんとカメラの方を向いていた。我々も一枚撮ってもらうことにした。

その後、園内を一周するかわいらしい列車に乗って半周し、コアラが自然に近い状態で見学できる区画に行きコアラを数匹みることができた、みな活発に動きまわっていた、日本の動物園のように檻の中で過保護状態とはちょっと違うようである、のびのびとしている。そして帰りは徒歩で園内を散策しながら集合場所に向かった、途中エミューが放し飼いされているところに出くわしたが、エミューは思ったよりも大きくそばによるのは、ちょっと勇気がいるおもいだった。

 

ここを出ると、いよいよゴールドコーストの中心部に向かう。ゴールドコーストは何十キロも砂浜が続くリゾート地だという。また、オーストラリアでは夏のバカンスで、12月のクリスマスちょっと前から、2月のはじめまでを休むところが多いそうである。それにしても、ブリスベンといえゴールドコーストといえなんとものんびりというか、ゆったりとしている、街全体の印象である。リゾート地だからだろうか。

ガイドさんの話だが、オーストラリアは建国してまだ、200年あまりの若い国だという。イギリスから囚人たちが大量に島流しのように、この大陸に流されてきて、道路や建物を建設することに従事し、オーストラリア建国に貢献したそうである。

そのためか、囚人といえばどうしても男性が多く、やさしい男性はたくましい男に使えたりしていたそうで、その名残か、いまでもオーストラリアはゲイが多いのだそうである。このこととは関係ないとおもうが、オーストラリアのカンタス航空の客室乗務員は男性が多かった、日本語が話せる人もいて結構愛想もよくて好感がもてたが。

 

それにしても、国情というか文化といったらよいのか、ここでは屋外に洗濯物を干してはいけないのだそうである、洗濯物は屋内に干す部屋が用意されているのだそうだ、これは法律で定められてという。

このことは、個人的には大賛成である。日本の天気の良い日の、あの満艦飾には閉口させられる。電柱がないのも街をすっきりさせている一因だとおもわれる。タバコも室内ではほとんどのところで吸えないらしい、オフィス街をバスで通ったときにオフィスの外に出て、タバコをふかしている数人がいたが、タバコを吸う人は肩身の狭いおもいをしているようである。

 

そうこうしている間に、免税店に案内された。こういったツアーでは必ずといってよいように免税店に案内される、それもブランド品がいっぱいの店である。

私たちは観光目的できているので、このような店には関心が薄い。それでも店の中を一通りは見て廻る。

その後、4時ちょっと過ぎにはホテルに到着した。早めの帰着で本当に助かる。

昨夜の機内泊は、やはりあまり眠れなかったから。

それにしても海辺で、「シーワールド」に隣接した、「ナラ・リゾートホテル」というホテルだが、プールもあってリゾート気分に浸れる良いホテルである。

 

その夜はよく眠れた。そして三日目、ホテルに隣接した「シーワールド」で一日費やすことになっている。ホテルの正面がモノレールの乗り場になっていて、このモノレールは「シーワールド」の周りを廻っている、乗り降り自由で一周10分たらずである。モノレールには三つの駅があり、自分の目的のところで乗り降りすればよい、なんとも便利である。

添乗員さんが「イルカショー」と「水上スキーショー」の場所だけツアー客に教え、後はホテルでの夕食まで自由行動ということである。自由行動といってもホテルにはモノレールに乗れば、間違いなく着けるから全く心配はない。

ショーや乗り物もいろいろあるようだ。それでも、ここで遊ぶよりも買い物に行きたいというツアー客がいるようだ。添乗員さんが「買い物に行く人は、2時にホテルの入り口に集まってください」と案内していた。勿論私たちは買い物にはいかない、観光が主目的だから。

 

イルカショーは、日本でのショーとそれほど変わったところはない。ステージとその背景というかローケーションが樹木など生い茂り自然のなかというあたりがよかった、というところだろうか。

 

昼食は各人自由にとることになっているから、水上スキーショーをみながら売店でサンドイッチでも買って食べようとおもった。いなり寿司やのり巻きなどもうっていたが、折角オーストラリアにきたのだから、現地の食べものを味わいたいとおもい、ベジタリアンロールを頼んだ、レタスやトマトの野菜やチーズがハンバーガーのようにパンの間に入っている、その大きさにびっくりした子供の顔ぐらいあるうかというほどの大きさである。それで厚みがあるから口にもっていってもうまく噛み付けない、それでもまあまあおいしかった。

 

水上スキーを観たあとは、園を横断するようにロープが張られているロープウエイに乗った、そして「海賊3Dアドベンチャー」という、あのメガネを付けてみる立体映画である。イスがゆれたり、天井から霧状の水滴がかかってきたり、映画の臨場感をだそうといている。ちょっと、ハウステンボスのショウを

おもいだす。 

その後は、いくつかの乗り物に乗った。水上の乗り物が多かった、やはり海に隣接した場所がらだろうか。水路をボートのような乗り物に乗って、暗黒の闇の中に入り怪獣たちに出くわすというものや、ジェットコースターのようなスピードで水面に飛び込んだり、結構楽しめた。園内を一周するミニ列車にも乗って楽しんだ。

最後は、モノレールに乗ってホテルにたどり着く。それでも、まだ夕食の時間には間があった。プールで泳いでみたい、という気になってきた。海パンはもってきていない、もってこようかとも思ったがまさかツアーで泳げる時間などとれるとは思わなかったのでもってこなかった。

ホテルの売店をみると、海パンを売っていた。2000円程度で買えそうである、サイズはどうだろうか、と店員にゼスチャーを交えて聞くと伝わったらしい試着をしてみろと、試着コーナーを指差す。試着をしてみたところよさそうなので買うことにした。

 

そして、プールへ。家族などが楽しめるような変形プールで、滝があったり子供でも楽しめる浅瀬があったりである。主のプールの深さは120cmと表示されていた。これなら私でも大丈夫だと、プールに入った。やはり家族ずれが多い、恋人同士とおもわれるような若いカップルも何組かいた。

とりあえず、私は最近憶えたてのクロール、背泳、平泳ぎを‘披露‘し女房にビデオをしっかりと撮ってもらった。

こんなにのんびりできるツアーも珍しいとおもった、次の日も9時出発だ。

そして、空路シドニーに向かう。

  <シドニー編>に続く。

シドニー編へ続く

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