屋久島
2007・9・26〜28
初めての屋久島である。一度は行ってみたいとおもっていた。
鹿児島県指宿から日帰りで、屋久島を往復するという行程のツアーに参加した。
指宿港からジェットフォイルで片道1時間40分程で、80kmのスピードで走る。

宿泊は、指宿ロイヤルホテルに二連泊であった。
集合は、26日、ゆっくりであった。この日は、移動のみであった。
セントレア空港集合は、14時50分で出発は15時40分、鹿児島空港へは
16時50分であった。ここからバスで指宿まで、約100kmである。

翌朝は、8時にホテルを出発。指宿港へは10分程度である。ジェットフォイルは
8時30分発である。
屋久島、宮之浦へ、そこからは島の観光バスである。屋久島は丸い形の島である。
バスガイドさんが、うまい説明をしてくれた。地図を配ってくれて、地図を時計にみた
てて説明するのである。真上が時計の12時、真下は6時である。

ジェットフォイルは、愛称があって「トッピー」と言った。屋久島、安房<あんぼう>
地区では、「飛び魚」がよく捕れ、その飛び魚をトッピーと呼ぶことから、ジェット
フォイルの愛称になったという。この日の昼食は、この飛び魚の定食で、飛び魚が
一匹丸ごと揚げた姿揚げであった。羽を広げた姿で揚がっていて、その羽まで食べ
られた。

まず、向った先は、地図の5時方向の「千尋の滝」であった。せんぴろの滝というそう
である。滝のそばに広がる大きな一枚岩の花崗岩が見事でダイナミックであった。
ここからは、地図3時方向に戻り、安房から海岸線を離れ内陸部に細い山道を行く、
途中何度か乗用車とすれ違うたびにバックをしたりして、よけなければならないような
山道である。「ヤクスギランド」を過ぎてさらに6kmの山道を行くと、ようやく「紀元杉」の
ある場所にたどり着いた。

屋久杉をそれ程歩かないでみることができるのは、この紀元杉ぐらいだという。
有名な「縄文杉」などは、歩いてしか行けず、しかも山を越えて往復10時間近くもか
かるという。
ところで、屋久杉とは、樹齢千年以上の杉をいうそうである。この紀元杉は、樹齢3千
年以上だという。太さは、胸高周囲といい8.1mであるが、高さは、19.5mと以外に
低い、ずんぐりむっくりといったところである。これは、台風の強風や雷などで上の部分
は折れたり、剥ぎ取られたりしたのであろう。

千年に満たない杉は、「小杉」(こすぎ)といい、百年に満たない杉を「地杉」(じすぎ)と
いう、ということをバスガイドさんに聞いた。

また、屋久島は小さい島のわりには山が高く、九州本土を入れても一番高い山がい
くつもあるそうである。一番中央にある「宮之浦岳」は、1935mもあるそうだ。
それで、屋久島は、「洋上アルプス」の異名を持つそうである。
また、紀元杉に行く道すがら、猿の群れや、鹿に遭遇した。こんなに頻繁に出会うの
は珍しいことだとバスガイドさんが言っていた。猿は、「ヤクザル」、鹿は「ヤクシカ」
だという。

そして、「ヤクスギランド」の30分コースを散策した。
ヤクスギランドは、樹齢千年以上の屋久杉が茂る、標高千mのところにある。


今回の旅行は、これで基本料金は、49800円であった。これをリーズナブルという
のであろう。満足であった、ちなみに旅行社は、阪急交通社であった。
屋久島の帰りには、薩摩半島・長崎鼻や知覧にもよった。

ジェットフォイル、「トッピー」です。
停まっているときは、普通の船ですね!
上の画像と同じ船です。ジェット噴射で浮上する
とこんな勇姿?になります。
ジェットフォイル「トッピー」
で渡ったのが、この島、
「屋久島」です。
真上が、12時方向、真下
が6時方向です。
周囲約105kmとか。
中心部のオレンジ色のとこ
ろが「ヤクスギランド」です。
上のオレンジは「縄文杉」
のあたりです。島の外周を
道路があるが、バスでは
一周できないという。
内陸部に入る道路は少ない。
豪快な、花崗岩の一枚岩!「千尋の滝」が縮じんでみえま
すね!せんぴろのたき、と呼ぶそうです。
人間が手を広げた大きさを「いちひろ」と言いますが、それ
を千、あってもたりない、という意味とか・・
ちょっとわかりずらい、千尋の滝に入る山道から、やっとみ
えた「モッチョム岳」、雲の合間に岩壁がみえる。
屋久島のお墓!いつも花で飾っているという。
昼食の「飛び魚定食」、飛び魚が羽を広げている。
紀元杉に行く道すがら、野生の「ヤクザル」に遭遇!
バスの車窓から・・  顔もお尻も真っ赤ッか!
「ヤクシカ」にも遭遇!お尻が真っ白いのが特徴らしい!
角がみえるのでオスだろう。
夕焼けの開聞岳
屋久島宮之浦港を出航し、帰路は種子島にも寄港した。
それで指宿の戻るのにも30分程度遅くなった。
種子島から指宿に戻る途中に夕陽が海に落ちていく。

紀元杉、ヤクスギランド

「紀元杉」
台風の強風のためか、上部は折れてしまうそうだ。
胸高周囲8.1m、高さ19・5m、樹齢3000年ということだ。
この他屋久島には名前の付けられた屋久杉が多い。
有名なのは、樹齢7200年といわれる「縄文杉」、そのほか
「大王杉」「ウイルソン杉」「万代杉」「弥生杉」だろうか。
まだ、ひと目についていない杉もあることだろう。
紀元杉の根元付近。
深いくぼみと、コブが樹齢を表しているという。
「二代杉」、一代目が切り取られたが二代目が、一代目の
上に新たに成長しているという。
切り取られた株、コケが生えて腐っているようだが、木は
しっかりして腐ってはいないという。
屋久島は急峻で岩盤が多いため、杉の成長は他の三分
の一だそうで、年輪も細かく油分も多いために腐りにくい
そうである。
樹齢2千年の屋久杉、名前は聞きそこなった。
「愛子岳」
やっと姿をみせてくれた!
皇太子夫妻がこられた時、その後、愛子さまをご懐妊され
たとか、それで「愛子さま」と命名されたとか、地元ではそ
れを信じているとか?
皇太子夫妻がこられたので砂利の山道も道路が舗装された
そうである。
「タッチョウ岳」も雲間からちょっとだけ顔を出す。
頂上の岩が特徴的!
鹿児島・指宿は快晴だったが、屋久島は、この通り雲におお
われていた。ひと月に35日雨が降ると、林芙美子が言った
といわれるぐらい雨が多いそうである。
ガイドさんも言っていた、ラッキョウのような大粒の雨が降り、
傘は役に立たないという。
ラッキョウのような大粒の雨、どんな雨だろう?
「鼻折れ岩」、タッチョウ岳のすぐ右側に位置する。
雲の中に微かにみえる、鼻の折れ曲がったような岩が・・

長崎鼻・知覧
三日目、最後の日は、指宿のロイヤルホテルから「長崎鼻」「知覧」に向った。

長崎鼻、薩摩半島の南端である。
燈台があるが、ちょっと小さすぎる。
長崎鼻からの「開聞岳」です。
知覧特攻平和会館の正面入口
特攻隊員の遺書や「鳥濱とめ」さんの富屋旅館のことなど
が印象的だった。特攻旅館と言われていたとか、とめさん
は隊員の母親代わりだったことなど。
破損した特攻機が展示されていた。
しかし、これは屋外からガラス越しにカメラをガラスに密着
して撮影した。館内は撮影禁止であった。
これは、内部で見学中にアメリカ人だろうか、男性が外部
からガラスに密着させて撮影していたので、私も真似して
やってみた。
特攻隊の宿舎、「三角兵舎」である。
屋根だけのような宿舎で寝泊りしたという。
鹿児島市内、城山展望台から桜島方面を望んだ。
鹿児島湾内に潜水艦がみえた。アメリカの潜水艦だろう。
城山展望台より桜島を望む、下は鹿児島市街

こうして、鹿児島市内から高速道を鹿児島空港に向かい、19時10分発でセントレアに向う。
セントレア着は、20時25分であった。
今回の旅行も意義深いものがあった。

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