オーストラリア旅行記 <シドニー編>

                     H13・1・30〜2・1

シドニー空港に降り、外に出たがゴールドコーストのような暑さではなかった。

比較的過ごしやすい、南にきたからだろうか、日本とは逆だ。南に行くほど涼しくなる。

バスに乗ってすぐにシドニーの市内観光だ。シドニーでのガイドさんはキョウコさんといった、名前から二世さんなのだろうか、日本語も達者である。

最初の観光は市内をめぐり、市庁舎や博物館、美術館などを車窓見学し「ミセスマッコリーズポイント」という左手にオリンピックで有名になった、「オペラハウス」を望める、丘になった公園でバスを降りた。

オペラハウスをバックに団体写真を撮ったあと、急に雨が降り出してきた。我々は急いでバスに戻ることになった。

 

その後だったろうか、市内に戻り昼食となった。市内の「チャイナタウン」の一角にある中華店で「飲茶」である。店内は混雑していたが、飲茶は我々日本人の口にあい大変おいしく食べられる。春巻き、シュウマイ、肉団子、ちまきなどなど

だが、どれもおいしく食べられた。香港での飲茶を思い出したが、どちらも甲乙つけがたいおいしさであった。

 

食後は、オペラハウスに行った、場内に入ったが入り口のほんの一部だけだった、とりあえず中に入ったというだけである。オペラハウスは遠くから眺めるのがよいようだ、近くではただの建造物でしかない、という印象を受けた。

もっとも、あまりにも建物の外観に特長があるために、そちらに目が行き本来の目的の劇場としての機能があることを忘れていたからかもしれない。

 

オペラハウスからはバスで、ロックスといわれる旧市街をめぐり、それから、バスで「ハーバーブリッジ」に行った。シドニー港に架かる全長1kmはあろうかと思われる大きな橋である。橋、最上部のブリッジ状アーチの上が観光用の通路になっていて、希望者は予約をすれば防寒具をつけて歩けるというが、300m以上はあろうかとおもわれるところは、とても恐怖心がさきにたちお金を出してまで行きたいとはおもわなかった。やはりバスツアーの誰もが希望しなかった。カメラを望遠にして覗くと、それでも数人の一団が一列になり歩いているのが見えた、時々立ち止まりながら、恐怖心からか、廻りを見渡すためかわからないが。

ここからは市内をバスでめぐりホテルへ向かった。比較的時間にゆとりがあって助かったという気持ちになる。

夕食は、ホテルから歩いてダーリングハーバーにあるレストランでとることになっている。そこでの添乗員さんの演出がすばらしかった。ツアー客の中の女性がお二人、今日が誕生日という人がいて、その方々の誕生日を祝ってデコレーションケーキが2セット用意され、クラッカーをはじかせて二人を祝した。

帰りはダーリングハーバーからネオンに輝く船上レストランや公園のライトアップされた花壇などを眺めながら、涼しい風にふかれながらホテルまで、アルコールのはいった身体をさましながら・・・。

 

さあー、明日はブルーマウンテンに行くことになっている。

朝になって天気はあまりおもわしくないようだ、時折雨が降ったりしている。

出発も10時と、このツアーは時間的にも楽である。ブルーマウンテンまでは1時間はかかるようである。市内を抜けて、オリンピック会場のそばを通った、道路にはマラソンのコースがブルーの線で残されている。道路上に横切っているところもあって、ドライバーの中には紛らわしいからブルーの線を取り除け、との意見もあるようだが記念のためということで、残すことになっているという。バスは郊外に向けてどんどん進むが、雨が降ったり止んだりで、天気がよくなる気配はない。

それにしても、オーストラリアのくるまのドライバーは少しでも薄暗くなるとライトを点燈する。雨など降ろうものなら、全てのくるまがライトをつけて走っている。自分のくるまを廻りによく認識してもらおうという、安全運転の意識の高さがうかがえる。ヨーロッパでもそうだったが、日本も見習わなければいけないと感じた。

オーストラリアは日本と同じで、くるまは左側通行だから、道路を走っていても違和感はないのである。

 

こうしてブルーマウンテンに到着したが、濃く霧が立ち込め展望は全くきかない。最悪の天気である。天気がよければ、ロープウエイに乗ってブルーマウンテンの大自然の雄大なパノラマが満喫できたのであろうが、残念!とくに「奇岩スリー・シスターズ」が観られないは残念の一語に尽きる。

ここでは、天気が悪いということでガイドさんが機転をきかせ、ロープウエイの乗車をあきらめ急勾配のトロッコ列車に乗ることになった。ジェットコースターのようなものだった。

ここでは長居は無用であった、トロッコ列車に乗っただけで、すぐにシドニーにとってかえした。シドニーに戻ってすぐに、シドニー港の「キャプテンクッククルーズ」である。サーキュラーキーから観光船に乗り込む、雨は上がっている、曇り空である。船はハーバーブリッジをくぐり抜けて、河口を登りしばらくして船上での昼食となる。ここでもバイキングである、しかし牛肉だけは大きな肉のかたまりをコックさんが一人ひとりに切ってくれる、結構なボリュームである。

船上から観る、オペラハウスも写真で見る通りにうつくしい。

こうして、またサーキュラーキーに戻ってくる。ここからは、地下鉄の乗車体験である。

ハーバーブリッジがあるサーキュラーキー地区からだ、地下鉄乗車体験といっても、ふた駅だが地下鉄に乗ることになっている。地下鉄はサーキュラー駅から乗車する、地下鉄なのに二階建て電車に驚かされる。空いていたので二階の客車に乗り込む。ふた駅だからすぐに降車駅のタウンホール駅に到着する。

ここはシドニーの中心地らしい、近くにはシドニータワーもあるという。

しばらくはガイドさんの案内で地下街を歩く、新宿の地下街のような華やかさがある。

ここからは、解散となり各自自由にホテルまで帰ることになっている。そばにモノレールが通っていて、ホテルのそばまで行けるということだが、時間もあることだしシドニーの街を眺めながら歩くのもよいのではないかとおもい、歩くこととした。

 

途中に大きなスーパーマーケットがあったので、中に入った、建物は立派なビルでデパートと間違えるようだ、「Metoro」という名前の店だった。チョコレートやビーフジャーキーの値段をみると免税店の二分の一から三分の一である。子供たちや近所の方へのお土産はここで買うことに決めた。

両手にスーパーのビニール袋を持ってシドニーの街を歩いた。ホテルはチャイナタウンのそばであるから、まず間違えることはないとおもった。

ホテルにお土産袋をおいて、まだ夕食の時間には間があったので、近くの大きな専門店が沢山入ったマーケットに行って、コアラやカンガルーなどのぬいぐるみを買うことにした。免税店よりもはるかに安くかえるからだ。

免税店とはいったい何?とおもえる、税金を免除されているはずだが、あまり安いとはおもえないのである。

 

夕食はシドニータワーまで出かけて行って、タワーの上部にある展望レストランでの食事だそうである。かなり人気の高いレストランらしく、エレベーターではかなりの時間待たされた。確かに人気の高いことはわかるような気がする、レストランの客室がゆっくりと回転しているのである。周りのガラス越しにシドニーの街が一望できるのである、それもゆっくりと回転しているので360度見渡せるということになる。バイキング形式の食べ放題であるが、それほどは食べられない。昼もたらふく食べたあとである。

 

明日はいよいよ帰国する日だ。過ぎてみれば早いものである、飛行機に乗れないかという瀬戸際からもう5日たったことになる。

六日目の最終日は、もう日本に帰るだけである。バスで空港まで送ってもらうが、それだけでバスをチャーターしてある、このように旅行会社と契約しているから何の心配もいらないのだろうが、何となく勿体無い気がする、貧乏性の現れである。それにしてもこちらのバスのドライバーは、自分の職業に誇りをもっているようにおもえる。この旅行でのドライバーは毎日変わっているから、

六人目になるはずだが、どの人も身なりもきちっとしていて、飛行機のパイロットのようにもみえる。肩には肩章というのだろうか、金色に輝く紋をつけている。お客さんの安全は私が守ります、という運転の仕方である、見習わなくてはならないとおもう。

 

こうしてシドニーから飛び立ち名古屋までは約9時間の飛行である。名古屋に降り立って、さほど疲れを感じない、時差がないためだろうか。

道路に置きっぱなしにしてきたくるまが気になったが、添乗員さんがすぐに連絡をとってくれて、ちゃんと男性社員の方が駐車場に入れてあるとのことで、ひと安心である。

荷物を受取ると、ゲートのところに男性社員の方がきてくれて、駐車場のくるまのもとまで案内してくれた、栗原さんといった。本当にこの方のおかげで今回の旅行は成立したようなものである。ありがたいことである、感謝しなければ・・・。

 

帰りのくるまは至極順調で、道を間違えることもなく、名古屋空港を21時に出て、22時40分には自宅に無事戻ってこられた。

思い出深い旅行となった。

    オーストラリア旅行、終わり

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