人との付き合い方について!

私は、60歳で定年を迎えて「人との付き合い方」が大きく変わった。
勤務中は、仕事優先、家族の生活優先で、自分では嫌と思える人とも付き合わ
なければいけなかった。

それが、定年を迎え、人との付き合い方が自分で決められ自由になった。
私の付き合いたい人とはどんな人か?まず、私の考え方、生き様を理解し、
私のことを信頼してくれる人だ。かといって、自分の信頼を得るために特別な
行動をとったり、媚びたりはしていないつもりだし、それは自分の信条に反する
とおもっている。

付き合いたい人とは、特に身近な人、血縁関係は問わないとおもっている。
しかし、私のことを信頼してくれる、というとどうしても血縁関係者が多くなる
のは当たり前である。でも、特にはこだわらない。私は、自分の人生記録を書き、
HPで公開している。時には、それを読んでくれて「生き方について」賛同して
くれて、メールをくれる方もいる。それがきっかけとなり、交際を始めた方もあった。
また、ボランテアでデイサービス「憩いの家・ダーマ」というところでは、
90歳代の方々と仲間として接し、心を通わせあって信頼を得たりして、多くの仲間
とも交流してきている。

私は、非情で冷たい人間かもしれない、信頼されなくなったなと感じた時には、
今まで如何に親しくしていても交際を断つということがよくあるようだ。

ここで、私の過去を振り返ってみよう。私には母親違いの妹弟がいるという親戚も
いるようだ。でも、それは違う、私は一人っ子である。戸籍上でそうなっている。
これは、父が後妻との関係を重視したためか、私と「養子縁組」をしなかったことに
起因している。だから、私は一人っ子という戸籍になっている。母親違いの妹弟と兄弟
として育てられていなかった。そんなことで、父親の遺産相続も大きなハンデをしょって
いる。子供をどう育てるかは、親の大きな責任であるとおもっている。父が亡くなる少し
前に、私に父が言った言葉「武、すまなかった!」当時は、何がすまなかったのか、
意味が分からなかったが、後で「養子縁組」のことだとわかった。

私の言いたいことは、親交を深めるうえで、血縁関係はそれ程重要ではないということ
である、とは言え私の子供たちは別である。皆、それぞれ質素な生活を維持していて、
大きな病気や事故のも合わずに生活できていることに対して、子供たちに感謝している。

長男で最も感謝していることは、長男がトラックの運転手をしている頃、将来を憂慮して
仕事を変えたいと相談してきてくれたことである。

 当時私は機械設計の仕事をしていたので、同じような仕事をしてはと話した。
当時、長男は子供もいて三人暮らしだったから経済的にも大変であったろう。でも、それら
を乗り越えて、今も自営業として機械設計で生活していることは、私にとっても誇りに思う
ところである。

 一番の心配は、今では次男である。次男には一番手をかけてこなかったことを反省している。
これからは、次男家族のことについて何らかの手伝いができれば、と考えている。

 また、長女については一番の私の理解者であり、私の生き様もよく理解してくれているようだ。
こんなことも言っていた「お父さんのような年の取り方をしたい、私の生き方の模範です!」とも。

 嬉しい限りである。昨年、親子・孫三代で浜松を訪れた。私のピアノ発表会があり、それに
招待したのである。そして次の日には、先に述べた「憩いの家・ダーマ」を訪問したのである。
ダーマの皆さん、約20数名の方々に大歓迎を受け「佐々木さんの娘さんとお孫さん、よく来て
くれました!」と約3時間の間、歌を唄ったりお話をしたりして過ごした。

このことは、子供・孫に私が信頼されているからのことで、大感激であった。
平成30年1月15日 佐々木 武

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